それでも愛してる。




その時やっと考えたんだ。

太陽が一週間も学校に来てない事を。


冷静になって考えれば
ずっともっと優先に考えるべきだった
事だったじゃないか。


華と恵とゆう友達ができてから
私は太陽の事も考えられなくなっていたのか。


その瞬間。


思い出した。


誰もが私を避けて悪口を言って
嫌っていたあの状況で

太陽だけが私を見て話しかけて
笑顔を向けてくれていた事を。


どうしてだろう。


ずっと近くにいたのは私じゃん。


そんなことも他の人に言われなきゃ
気づけなかったなんて…。


ズキンと胸が痛む。


ごめん。太陽ー…。


1番わかってあげられたはずの
私まで見えなくなっていたなんて。


愚かな私をどうか許して。


「太陽ー…。」



見上げた空は青く晴れている。


それなのに太陽だけは雲の中。


今、きっと太陽は悩んでる。



太陽を心配している人の為にもー…。




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