それでも愛してる。
と。
「愛菜じゃん…。学校じゃないの?」
目だけ私を見ている。
その顔が少し怖い。
「太陽が心配でー…。」
目を逸らす私の頬を触る。
「へぇ。心配してくれたんだ。」
どうしちゃったの。太陽?
「そうだよね。哀れだもんね。
今の俺ー…。可哀想だもんね。」
ネガティブな言葉が次々とでてくる。
「どうしてそんな事ばかり言ってる。
学校に来ないの心配している人いるんだよ。」
太陽の目は真っ黒で
光なんて見えない…。
まるで闇のようだった。
その時太陽の事が怖くてしかたなかった。
「愛菜も俺から離れてくのかよ。」
そう言って手を引っ張られた。
バランスを崩した私は
太陽の上に重なる。
「ごめん、重いだろ。すぐよける…から。」
ギュッと締められた腕からは
あがいたところで抜け出せない。