それでも愛してる。




太陽は人気者だ。


顔も良くて性格もいいし頭もいい。
その上運動もできる。


彼に欠けてるものなんて
何もない。


でも
私は太陽が苦手だった。


いつも無駄に笑って
面白くもないのにいつも笑顔。


私がこんな態度とっても
嫌な顔1つしない。


本当に変な奴…。


「ねぇ愛菜?一緒に行こうよ~?」


「ついて来ないで」


「同じ学校だから仕方ないしょ!!」


「知らない。話しかけないで。」


太陽の顔を見ずに私は
1人でスタスタと歩く。


お願いだからほっといて。


私はそう願いながら信号を渡った。




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