それでも愛してる。





愛子さんと龍人さんがいなくなった
薄暗い空の下から
私はまだ動けずにいた。


そうか。


胸に軽く手をのせる。
これが好きとゆう事なのか。


でも、それはわかったけど
結局太陽をどう助けるかも
わからない。


戻ろうとした時。


マンションから男の人が出てきた。


黒を基調とした服装。
片手には旅行にでも行くのか?
カバンをもっている。


でも気にせず私はエレベーターに乗った。


3階につくと
太陽の家のドアを叩いた。


「太陽、いるの?」


返答はない。
物音もしない。


「太陽…?」


ドアノブに手をかけた時
ふと、先ほどすれ違った男の人が気になった。


確信はなかった。


急いでエレベーターの
ボタンを押す。




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