それでも愛してる。
サヨナラ ー愛菜ー
やっとわかったんだ。
太陽の気持ちが。
好きな人が離れて行く
その気持ちが。
ねぇ太陽。
私まだ太陽に言ってない事
たくさんある。
太陽に聞いて欲しい事
たくさんある。
離れて行く君の背中ですら
私には追いかけて止める事すら
できなかった。
ねぇ、どこに行ってしまったの?
目を閉じた時脳裏に浮かぶのは
やっぱり太陽の笑顔なんだよ。
理屈なしにずっと一緒にいたいって
そう思えたのにー…。
「太陽ー…。」
ふと、目を開けると
そこはベッドの上。
カーテンは締めていなかったのか
太陽の光が部屋を照らしている。
あれ?
あぁ、そうか…。
働かない頭をおさえて
座る。
昨日、あれから私は
諦めて帰ってきてしまったのか。
起き上がりシャワーを浴びる。
温かいお湯が頭から指の先に
伝わる。