それでも愛してる。
「大丈夫か?」
川田は優しい。
「うん。ただどんな顔して
会えばいいかわからない。
昨日の太陽の姿を思い出すと
追いかけてきちゃいけなかったのかな
とかおもったりもするし。」
ここまで来たくせに弱気のわたしに
川田は頭を軽く叩いた。
「んな、何をする。」
頭を抑える私に
川田は言った。
「来んなって言われてねぇだろ。
いいんだよ。
心配してるって口で言っても
太陽には届かない。
だからちゃんと直接伝えればいいじゃん。」
歩き出す川田。
華と恵みたく私の事を
考えてくれる。
「ありがとう。」