不機嫌な君
「島谷さん…来年には、新会社設立が決定していて、もうすぐビルも出来上がる。その新会社社長に、右近をあげる事も決定している」
その言葉に、目を丸くする。だって、あまりに規模の大きい事に、頭がついていかない。
「…社長就任に際して、君との交際を公にすると同時に、結婚も発表したい」
そう言って私を真っ直ぐに見つめた金崎社長。私は、どう返事をしたらいいかわからず、口を噤んだ。
「…そんな不安そうな顔をするな。俺が必ずひとみを守るし、傍にいる。それとも、こんな俺じゃ傍にはいられないか?」
金崎部長の言葉に、首を振る。すると、金崎部長は、優しい笑みを浮かべた。
「退院したら、ご両親に挨拶に行くぞ」
「…はい」
私達のことを、ただ黙って、金崎社長は、見つめていた。そして…
「…全て、右近、お前に任せる。何もかも決定したら、報告に来い、いいな?」
「…わかりました」
…私が、金崎部長の妻?…私が、社長夫人?…そんな大それたことが、出来るんだろうか?…不安は、募るばかり。
その言葉に、目を丸くする。だって、あまりに規模の大きい事に、頭がついていかない。
「…社長就任に際して、君との交際を公にすると同時に、結婚も発表したい」
そう言って私を真っ直ぐに見つめた金崎社長。私は、どう返事をしたらいいかわからず、口を噤んだ。
「…そんな不安そうな顔をするな。俺が必ずひとみを守るし、傍にいる。それとも、こんな俺じゃ傍にはいられないか?」
金崎部長の言葉に、首を振る。すると、金崎部長は、優しい笑みを浮かべた。
「退院したら、ご両親に挨拶に行くぞ」
「…はい」
私達のことを、ただ黙って、金崎社長は、見つめていた。そして…
「…全て、右近、お前に任せる。何もかも決定したら、報告に来い、いいな?」
「…わかりました」
…私が、金崎部長の妻?…私が、社長夫人?…そんな大それたことが、出来るんだろうか?…不安は、募るばかり。