不機嫌な君
…気が付けば、ちゃんとストレス解消出来ていた。…なぜかって？

それは、お酒を飲んでほろ酔い気分の私は、散々金崎部長に食ってかかったからだ。…言いたい放題。

でも、金崎部長は、それには一切怒る様子はない。どっちかと言えば、隣にいた葉月さんの方が、気がきじゃなかったと思う。

酔っ払いの相手なんて、してられないよね。

「そろそろお開きにしようか？オレは葉月を送って帰るから、右近は、ひとみちゃんを宜しく」

「…なっ⁈い、いいですよ！1人で帰れます。タクシー拾えばいいんですから」
一気に酔いが覚める。
これ以上、金崎部長と一緒になんていられない。…2人きりなんて拷問だ。

「そうよ、そうしてもらいなさい」
そう言って微笑む葉月さん。
…これはきっと、ランチの時の仕返しだな？と、直ぐに気づき、恨めしそうな顔で葉月さんを見る。

「島谷の家どこだ？」
「…⚫︎⚫︎ですけど」
渋々答える。

「うちの一個手前だな。よし、行くぞ」
ヒ〜‼︎無理！1人がいい！
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