不機嫌な君
「パッと見、綺麗な人だと思ったけど、笑うと可愛いんだね」
「///?!」
思い掛けない言葉に、耳まで赤くなる。
「あらあら、照れちゃって…可愛いな~、ひとみちゃんは」
そう言ってクスクスと笑う葉月さん。
「金崎といる時とは大違いだな。どっちのひとみちゃんが本物?」
「・・・」
金崎の名前に、ピクッと耳が反応してしまい、固まる。
圭介さんには一切悪気がないのは分かってはいるが。
この状況で、金崎部長の名前は禁句では?
「…圭ちゃん、一言多い」
「・・・え?・・・あ、ゴメン」
流石にシラケた雰囲気を察したのか、圭介さんは素直に謝った。
「・・・金崎って、総務部の新しい部長さん?」
…もう一人いたよ。場の雰囲気が読めない人が。
「そう、俺の大学時代からのダチ」
得意げな顔で言った圭介さん…もうイヤ。
「スッゲ―イケメンですよね?・・・でも、最悪なくらい怖いって聞きましたけど?」
「そうそう。ずっと不機嫌だし、怒ると怖いしな。でも、ひとみちゃんだけはアイツに食って掛かる」
「圭ちゃん、いい加減にして。今はその話はナシ」
釘をさされ、圭介さんはシュンとなった。
…年上の圭介さん。・・・でも、主導権を握るのは、完璧葉月さん。
流石としか言いようがない。
「・・・へ~。度胸あるんだね、島谷さんて」
「…そんな、それほどでも」
笑顔が引きつる。
「すぐ泣く子より、俺はそんな子の方が好きだな」
その言葉に、またしても顔が赤くなる。
…この人は、女の子が嬉しくなる言葉をよく知ってるみたいだ。
「///?!」
思い掛けない言葉に、耳まで赤くなる。
「あらあら、照れちゃって…可愛いな~、ひとみちゃんは」
そう言ってクスクスと笑う葉月さん。
「金崎といる時とは大違いだな。どっちのひとみちゃんが本物?」
「・・・」
金崎の名前に、ピクッと耳が反応してしまい、固まる。
圭介さんには一切悪気がないのは分かってはいるが。
この状況で、金崎部長の名前は禁句では?
「…圭ちゃん、一言多い」
「・・・え?・・・あ、ゴメン」
流石にシラケた雰囲気を察したのか、圭介さんは素直に謝った。
「・・・金崎って、総務部の新しい部長さん?」
…もう一人いたよ。場の雰囲気が読めない人が。
「そう、俺の大学時代からのダチ」
得意げな顔で言った圭介さん…もうイヤ。
「スッゲ―イケメンですよね?・・・でも、最悪なくらい怖いって聞きましたけど?」
「そうそう。ずっと不機嫌だし、怒ると怖いしな。でも、ひとみちゃんだけはアイツに食って掛かる」
「圭ちゃん、いい加減にして。今はその話はナシ」
釘をさされ、圭介さんはシュンとなった。
…年上の圭介さん。・・・でも、主導権を握るのは、完璧葉月さん。
流石としか言いようがない。
「・・・へ~。度胸あるんだね、島谷さんて」
「…そんな、それほどでも」
笑顔が引きつる。
「すぐ泣く子より、俺はそんな子の方が好きだな」
その言葉に、またしても顔が赤くなる。
…この人は、女の子が嬉しくなる言葉をよく知ってるみたいだ。