不機嫌な君

誘惑…出来ない⁈

…結局、その日も金崎部長は私のアパートに泊まった。

…金崎部長は、病気をすると、甘えたくなるのかな?片時も私の傍を離れない。

寝てて下さいって言ってるのに、言うことをきいてくれない。

…次の日の朝、金崎部長の熱は下がり、出社できるまでに、回復したよう。

金崎部長は一旦帰宅し、着替えをして出社した。

私は先に会社にきた。
そんな私に、呼び出しがかかった。

…何故、金崎物産社長直々に呼び出しなんか?
…いや、その理由はなんとなくわかった。

…今はまだ、金崎部長は出社していない。それを狙ってのことだろう。

行きたくないけど、行かなければいけない。私は思い腰を上げて、社長室に向かった。

「…社長、総務部の島谷さんが来ましたが」
社長秘書の言葉に。

「あぁ、待ってたよ。通しなさい」
その言葉に、秘書は私を招き入れた。
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