不機嫌な君

心が病む…

「もぅ!!なんでその言葉を鵜呑みにしちゃうの⁈」
私の部屋の中、葉月さんが、怒っている。

私はシュンとして、俯いた。
「…仕方ないじゃないですか。…私だって、金崎部長の事大好きだから、別れるなんて選択したくなかったですけど、社長直々にそんな事言われたら、別れるしかないじゃないですか」

「…それがダメだって言うのよ。金崎部長から言われたんなら仕方ないかもしれないけど…社長が何よ!ひとみちゃんの気持ちは、そんなもんだったの?」

その言葉に、泣き出した私。それを見て溜息をついて私の頭を撫でる葉月さん。

「私だって…ヒック…こんなの嫌ですよ〜!」
「その気持ちを金崎部長に伝えればいいじゃない。ちゃんと受け止めてくれるわよ」

「…言えません〜」
更に声を上げて泣き出した私を、葉月さんは、抱き締めた。

「わかった、分かった…もう泣かないの…ひとみちゃんが言わないなら、私が「ダメ!!ダメです。絶対言わないで下さい!」

凄い剣幕で言われ、葉月は、また溜息をついた。
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