さよならデイズ
出逢い
桜の舞う窓の外。
校庭は、ピンクに染まる。

新学期が始まり、
新入生たちは緊張気味に門をくぐる。

今年、最後の学年を迎える私達は、
3年前では顔も名前も知らなかった人たちと仲良く話す。

美「ハルー!」
遥「美緒〜おはよー」

鮎川 美緒。
私の幼なじみ。親友。

貴「美緒〜!ー、、、誰?」
美「遥!私の幼なじみ!親友!」

江崎 貴久。
美緒の彼氏。

貴 「あぁ〜。望月さん?だよね?」
遥 「当たり!江崎くん、よろしく!」
美 「貴久ー、草太は?」
貴 「置いてきた。遅ぇ。」
遥 「草太?」
美 「貴久の友達、面白いよ?かっこいいよ?」
遥 「来てないの?」
美 「うん、まだ。」
貴 「よく遅刻するから、、、あ!そろそろ席つこーぜ!」
美 「またね♪」

先生が教室に来るまで残り少し。
皆、自分の席につく。
私の席の斜め後ろだけ空席だったから、きっと、そこが草太くんの席なんだろうなーなんて考えながら、斜め後ろの空席を見つめた。
少し静まった教室に最初に響いたのは、ガラガラと、扉が開く音。

草 「貴久ー!おいてくなー!」

男の子のわりには長い髪の毛。
可愛らしい顔。

貴 「お前が遅いの!はやく席つけ!」
草 「はーい」

彼は、返事をしてこっちに来る。

草 「あ!」



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