Destiny
――ユーキside


ユーカ友達できて良かったな……

「だってさー、手当たり次第に女に手出してたんだろ?」


俺に向かっていきなり発された言葉

「は?」

その言葉に、偽りは無かった
だからこそ、言い返すことができなかった
それでも、腹はたった

「……いだ……ろ?」

「は?何いってんの?」

「お前、なんにも知らないだろ?」

俺の中で何かが切れた音がした気がした

気がつくと俺は
リョウガとカイに羽交い締めにされていた
そして目の前には血を流している
藤野涼太がいた

そして俺は人を殴ってしまったことに気づく

でも今更謝る気も起きなかった
藤野を無視し、リョウガとカイを振りほどいて教室から出る
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