『難恋』~アイツと私とあの人の三角関係~
それから私は、
ことあるごとに宮崎の姿を探したり、
目で追ったりするようになった。

でもなんだか、
宮崎に悪いような気がして……
直視することはできなかった。

私はもともと恋には奥手で、
告白はもちろん、声をかけることすらできなかった。

それでもまだ、
これを恋と呼ぶのだと言うことには気付かなかった。

いや、そう思いたくなかったのかもしない。

ほんとは心の奥底で分かっていたんだ。


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