『難恋』~アイツと私とあの人の三角関係~
「咲蘭!おはよう!」

きたきた。
案の定、15分遅れ。

麻子ちゃんはすごく時間にルーズ。

もう、こんなこと慣れっこだ。

「麻子ちゃん、おはよー」

少しくらい申し訳なさそうな顔してくれてもいいのに。って思っちゃうことは麻子ちゃんには内緒。


いつもの通り

他愛もない話やクラスであった笑い話、
ちょっとした愚痴など言い合って
学校に着いた。

やばい、7時25分だ!
30分から部活なのに……

ちらっと麻子ちゃんを見ると
「あれー?もうこんな時間なの?」
なんて言って、ヘラヘラ笑ってる。

私は内心ため息をついた。

もう。麻子ちゃんのせいなのに……
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