Real~ある一人の少女の話~
私は急いで外へ出た。

外では、運動部が頑張って練習している。

私は体育館の壁の凸凹があるところに隠れた。

隠れて、泣きまくった。

「これが、止まったら行こう。
遅すぎるとダメだしなー……」

と思いつつも、涙が止まる気配はない。

「ダメだなー……」

空を見上げると、もう真っ暗で。

体育館の中からは、私を呼ぶ声が聞こえる。

あぁ、戻らなきゃ。

ドアに近づこうとしたとき、ドアの奥から足音がした。

やばいっ。

とっさに隠れたからか、バレなくてすんだ。

でも、…

ガチャッガチャッ

ドアが、あかない。

荷物、どーしよう。

大丈夫かな。

でも、よく考えると、このまま死んでもいいかも…とも思ってしまえた。

そして、ゆっくりまぶたを下ろしたとき、足音がした。

誰かくるっ。

< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop