24時間平和解約宣言
「なのに、なんか日本が変わった気がするの。スカイツリーも立てられた頃はあんなに皆が喜んでいたのに。」


溢れてくる。


「すぐに壊された。もうさ、あの王様は
わがまま過ぎて、このままだと、嫌な予…」


「わかってる。けれどそれをここでは言うな。それこそ嫌な予感がするんだ。」


私の言葉を遮り辰人が口に出した答えは
的中した。


サイレンが街中に流れ出す。


ぶおおおおおおおおおお!
ぶおおおおおおおおおお!


皆が流れ出す音に顔を向ける。

街中のモニターに映し出される、40を越えるぐらいのおじさん。


体にはキラキラ光る宝石やらなんだかが沢山ついている。


彼は、 王様は



壊れていたんだ。



街中で音楽が流れた。それはそれは


数百人に聞いて数人しか知ら無いであろう


売れない歌手の唄



♪~ Ah、水たまりに映る自分を見つめ~♪


心臓が高鳴る。はち切れそうなほど、


頭が痛くなり、気分がわるくなった。


サイレンの音が周りの音を消していく。


王様の声だけが、脳に直接流れた。
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