【完】GAME OVER
──……
「21時なった」
「いってらっしゃい」
21時になった瞬間、立ち上がった雅。どうせ、心配で仕方なかったんだろうけど。
ミヤは、「千夜の家調べて連絡してくれ」とスマホをちらつかせると、足早に彼女を探しに行った。
関係ないけど、どこを探す気なんだろう。
「ミヤ、一応調べたけどどうする?」
『俺の家も、学校の近くも繁華街も行ったけどいなかった』
「んじゃあ、家かな」
ミヤに、彼女の住所を伝える。
俺がなんで住所知ってるかって?
情報取締役だからね。
CHESSのメンバーの情報は、入ったときに聞いたのと、俺が調べて加えたものが入ってるから、間違いはない。