【完】GAME OVER



「もっと、」



ふっと目を細めた宮は、私の髪を慣れたように指先で梳くと、これまた慣れたように私に口づける。



不安も、こみ上げていた何かも、すべて溶かされてしまうから。



「……宮、」



好き、と。



口にした私に、もう優しい口づけはくれない。




ただ──



「んっ、」



強引で、貪るようなキスをくれるから。



「宮、っ……待っ、て」



「煽ったくせに待てはナシだ」



結局私は、熱に浮かされるしかないわけだ。



シーツの中に沈み込むと、ベッドがぎしりと音を立てて軋んで。唐突に襲う恥ずかしさを誤魔化すように、彼の背中に腕を回した。



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