【完】GAME OVER
どれぐらい、経った?
きっと、宮は今日その気じゃなかった。
だって、疲れてたから。
それに加えて、千夜が泣いてしまって、私が情緒不安定で。
色々と疲れてたはず、だもの。
「ごめんね……迷惑かけて」
私が目を閉じていたら、宮はしばらく頭を撫でてくれていたけど、先に眠ってしまった。
私を優しく抱きしめたまま、眠る彼。
それだけで、彼がどれほど私のことを大切にしてくれているのかわかるのに。
そっと宮に身を寄せる。
部屋の時計は、日を超えて2時間ほど経った丑三つ時を指していた。
「……、」
どうも眠れそうになくて、服を着直してから部屋を出る。
静かな家の中、リビングには明かりがついていた。