【完】GAME OVER
11.信頼、尊敬、恋心
【side湊人】
部屋には、かすかに物が触れ合う音しか響かなくて、さすがに静かすぎる。
いつも騒がしいとうるさいと思うけれど、ここまで静かだと逆に落ち着かない。
「ミヤ」
「なんだ」
「……千夜ちゃん、なんだけど」
今日は、両親と出かけるんだっけ。
「ぶっちゃけ、千夜ちゃんのこと好きなの?
はっきり、言って欲しいんだけど」
若干棘のある俺の言い方に、ミヤは眉間を寄せ、ほかの幹部たちはどうしたんだという視線を送ってきた。
失礼な。
「はっきり言ってくれないと
──俺も動けないよ?」
「お前は、」
「うん」
「どっちを望んでんだ」