【完】GAME OVER
時刻は0時過ぎ。
ここに来たのは確か、14時を過ぎていたから、10時間ほど眠ってたことになる。
「別に、なんもないんだけどな」
「湊人」
「ほんとだよ」
舌打ちしたかと思えば、ミヤはため息をついた。
いそがしい男だな。
「んな顔して何にもねぇって、
俺に通じてると思うのか?湊人」
ああもう、バカだねミヤは。
「そんな泣きそうな顔して」
面倒なことに自ら首突っ込んじゃってさ。
「……ミヤ、」
「、」
ごめんねミヤ。
俺はさ、弱いままだよ。