【完】GAME OVER
「落ち着いたか?じゃないんだ」
「まー、さっきよりは顔色明るくなったな」
「……そっか」
ベッドに腰掛けると、頭の上に軽く手を乗せられた。
「泣くなら泣けよ。
別に、俺は見るつもりねーから」
ほんと、優しいなと思う。
どうせ俺の気持ちなんて全部わかってるくせに。
「大丈夫、泣かないから」
「遠慮する仲でもねぇだろ」
「ふふ、それはわかってるよ」
こんなこと言ったら、本当に俺らの仲を誤解する人が出てくるかもしれないけど。
「むしろ、俺はミヤの前でしか泣かないよ」
「知ってる」
「ん……泣きたくなったらね」
やっぱり、落ち着くのはミヤの隣だ。