【完】GAME OVER
13.怪しい雲行き
──ものすごく、緊張して。
それでもって、楽しみで。
「さすがに早すぎちゃった……」
待ち合わせよりも20分もはやく着いてしまった。
はぁ、と肩を落としながらも、きょろきょろと周りを見回せば。
「……あれ?」
う、嘘だよね……だってまだ、20分も前だよ?
好きすぎて幻覚でも見えちゃってる!?
私、いろいろとアブナイ人になってる!?
「──千夜」
だけどその人は、まぎれもなく私の名前を呼んで。
「み、やび……」
「早かったな」
「み、雅こそ……っ」