【完】GAME OVER
14.これが最後だから
「さて、と。
千夜ちゃん、こころの準備はできた?」
碧の、倉庫前。
そうやって尋ねてくる湊人に、こくりと頷く。そうすれば彼を筆頭に、幹部の4人だけが入っていって。
「なぁ、千夜」
「うん……?」
「昨日、ああ言ったけど。
お前が俺の傍にいたいって言ってくれるなら、やっぱりお前のこと姫にしてもいいと思ってる」
「え……」
私を、姫に……?
「昨日も言った通り当然リスクは増える。傘下の女を俺が奪ったとおんなじようなものだから、女からも色々言われると思う。
特にレディースとかは、ヤケに俺にこだわってる女も結構いるから」
「う、ん」
「できるだけ守る。でも、どうしてもお前が乗り越えないといけないことも出てくる。
それでもいいなら、お前をそばに置く」
わたし、は。
私はね?雅。
「そばに、いたい……っ」