【完】GAME OVER
14.これが最後だから



「さて、と。

千夜ちゃん、こころの準備はできた?」



碧の、倉庫前。



そうやって尋ねてくる湊人に、こくりと頷く。そうすれば彼を筆頭に、幹部の4人だけが入っていって。



「なぁ、千夜」



「うん……?」



「昨日、ああ言ったけど。

お前が俺の傍にいたいって言ってくれるなら、やっぱりお前のこと姫にしてもいいと思ってる」



「え……」




私を、姫に……?



「昨日も言った通り当然リスクは増える。傘下の女を俺が奪ったとおんなじようなものだから、女からも色々言われると思う。

特にレディースとかは、ヤケに俺にこだわってる女も結構いるから」



「う、ん」



「できるだけ守る。でも、どうしてもお前が乗り越えないといけないことも出てくる。

それでもいいなら、お前をそばに置く」



わたし、は。



私はね?雅。



「そばに、いたい……っ」



< 193 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop