【完】GAME OVER
02.裏切りの代償
──その、翌日。
重い気持ちと黒い感情を抱きながら、学校に向かえば。
「千夜っ!」
「乃花、」
乃花が不安そうな顔で、駆け寄ってきた。
でも、次の瞬間。
「乃花、やめときなよ。
裏切り者と一緒にいたら、乃花が嫌われるよ」
そばにいた女の子たちのその制止に、「え」と固まってしまう。
なん、で。
もう、みんな知ってるってこと……?
固まる私をよそに、乃花はなぜか不機嫌に表情をゆがめて。
「そんなこと言わないでよ。
千夜は私の親友なのに……」