【完】GAME OVER



ありえない、と思った。



「でも、」



「千夜が、碧を裏切った。それが?

私と千夜の関係が変わる理由なんかじゃないでしょ」



「そ、うだね。ごめん」



女の子たちは謝ると、私を睨んで去っていった。



……これが、昨日言われたことか。




これに耐えなきゃダメってこと。



でも、南さんたちとは学校が違う。



近いとはいえ、そう簡単に頼っていい人でもない。



「大丈夫?千夜」



にこっと微笑んで差し出された手を、ぱっと払えば、目の前の彼女から笑顔が消えた。



< 21 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop