【完】GAME OVER
03.もやもやと温もり
「おかえりなさい。……あら?」
彼のバイクに乗せられ、連れていかれたのは。
「……豪邸、」
言葉じゃいい表せないほどの、豪邸だった。
え、もしかして……いや、もしかしなくても。
雅って、お金持ち、じゃ……。
玄関を開けてくれた綺麗な女性が、くすりと微笑む。
「雅の、彼女かしら?」
「え、あ、違いま、」
「どうでもいいから、要件は?」
「どうでもいいじゃだめよ?
初めまして。雅の母親で、南 汐乃です」
お母さん……!?
え、若すぎませんか……!?