【完】GAME OVER
そう、言ってくれてたじゃない。
なのに、どうして。
『千夜……どうして?』
『大事な居場所が出来たって、
幸せそうな顔してたじゃない』
『何かあったら、
親友なんだから聞いてあげたのに、』
『──なんで、裏切っちゃったの?』
私を、裏切ったりしたの。
親友だなんて、嘘だ。
親友なら、私の居場所を奪う必要なんてどこにもなかった。
ずっとずっと、中学のときから、コミュニケーションが苦手なのがトラウマだった。
そんな私に、手を差し伸べてくれた親友だって信じてた。
親友のおかげで、大事だと思える居場所も。
仲間も、彼氏だって出来たのに。
どうして、こんな目に遭わなきゃいけないんだろう。