【完】GAME OVER
大人しく、と付け足せば、ふわりと彼は微笑んでくれて。
「湊人でいいよ。敬語もいらないしね」
「そのセリフ、雅と同じ……」
「ふふ。アイツ、ちゃっかりしてんね」
「え?」
「ううん。
で、湊人って呼んでね?そもそも、千夜ちゃん高2でしょ?同い年だし」
確かに、そうだけど。
「時期に、CHESSのトップが動き出すから。
千夜ちゃんはきっと、俺らと仲良くしてても問題ないよ」
「……?わかり、ました」
「ヒナたちも、名前で呼んだところで怒ったりしないからさ。
だから、ね?」
「うん、」
こく、と、頷く。