【完】GAME OVER



扉が開いて3人が中に入ってきたことで、部屋の中が賑やかになる。



「じゃあ、オムライスとハンバーグでいいんじゃない?

誰が買いに行くのかはじゃんけんで」



あ、じゃんけんなんだ。



「あー、んじゃー、俺行くわ。

外出るついでだしな」



「一騎が? 珍しいね」



「まー、徒歩5分のコンビニだから」




そう言って、立ち上がった彼。



どうしてだろう。



「一緒に行っても、いい?

特に用事はないけど……」



「あー?

……勝手にしろよ」



こく、と頷いて立ち上がると、後ろから「千夜」と名前を呼ばれた。



「なに……?」



「……気をつけて行ってこいよ」



「うん。いってきます」



部屋を出て、彼と下に降りると、「どこか行くんですか?」と下っ端さんに尋ねられた。



下っ端と言っても、DECIDEの下っ端さんだから、私より地位は高いんだけどね。



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