【完】GAME OVER
「一薫」
「わかってるから、睨むなよ~」
「離れねぇお前が悪い」
「はいはい~。怖いわ~」
彼が離れると、雅に唐突に頭を撫でられる。
……?
どうしたんだろう、と顔を上げれば、雅の手がやんわりと離れて。
「雅」
「碧の関係者から、連絡あったら言えよ」
「うん、わかった」
「ミヤってば、千夜ちゃんに甘いね」
「普通だろ」
「まぁ、〝そういう対象〟なら、普通かもしれないけど」