【完】GAME OVER
私のつぶやきで、なぜか部屋はシンとしてしまう。
「え、と、」
「その時は、その時だろ」
「そう、だよね」
「CHESSから抜けたら、俺らと関わんなって規則はねぇんだよ。
一般人でも、俺らと関われる」
「(そんなつもり、ないんだろうけどな)
そうだよ千夜ちゃん、大丈夫だから」
みんなが、そう言って私に優しくしてくれるから。
「泣き虫だな」
「っ、だって、」
「まぁ、昨日よりも今日泣いてる理由の方が断然いい」
雅の手が、ぽんぽんと頭を撫でて。
そして、ふわりと、私を抱き寄せる。
「っ、」