【完】GAME OVER
「美織、さん?」
この間、雅の家にいた美織さん。
「こんにちは、千夜ちゃん」
くすっと、笑う彼女の目の前で。
「み、美織さん……っ」
「っ、おひさしぶりです……」
なぜか、彼女たちの顔が青ざめていく。
「ひさしぶり。
用事があって来たから、せっかくだし校内回ってたら、あなたたちを見つけたの」
「そう、なんですか」
「あなたたち、この子のこといじめてるの?」
「っ!」
びくっと、彼女たちが肩を揺らした。
「……そう。残念ね」
「み、美織さんっ、これはっ……」