【完】GAME OVER



……え?



「ま、ママっ。どういうこと!?」



「じゃ、宮。

明日は宮もお休みだから、ふたりでゆっくりしましょう?」



「……そうだな」



「ねぇ、そんなに私じゃ不満なの?

あなたの妻は私よ?」



「わかってる。不満じゃねぇよ」



ふたりでそんなやり取りをしながら、ママは扉を閉めてしまった。




……あ、の?



泊まってこい……って、こと?



「う、嘘だぁ……」



無理だよそんなのっ!!



衝撃の出来事に呆然としていたら、後ろから不意に抱き竦められて。



「すげぇ焦った……」



震えたようにも聞こえるその声に、なぜか自分の心臓が止まってしまうんじゃないかと思った。



< 95 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop