【完】GAME OVER
……え?
「ま、ママっ。どういうこと!?」
「じゃ、宮。
明日は宮もお休みだから、ふたりでゆっくりしましょう?」
「……そうだな」
「ねぇ、そんなに私じゃ不満なの?
あなたの妻は私よ?」
「わかってる。不満じゃねぇよ」
ふたりでそんなやり取りをしながら、ママは扉を閉めてしまった。
……あ、の?
泊まってこい……って、こと?
「う、嘘だぁ……」
無理だよそんなのっ!!
衝撃の出来事に呆然としていたら、後ろから不意に抱き竦められて。
「すげぇ焦った……」
震えたようにも聞こえるその声に、なぜか自分の心臓が止まってしまうんじゃないかと思った。