ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛







遠巻きに私を見つめる女子たち。



ちらちらと私を見ながら、何か言葉を交わしている。




ーーー聞こえてないとでも思ってるの?


全部、つつぬけよ。



ああ、それとも、聞こえよがし、ってやつのつもり?



ふん。


そんなことで私が傷つくとでも思ってるの?



そんなわけないじゃない。


馬鹿で低レベルなブス女の、嫉妬まじりの嫌味なんて、この私が気にするとでも思った?




教室の片隅で、ひとりぼっちの私。


仲間はずれにでもしてるつもり?



ふん………こんなの、何てことないわ。



どうせ、私が美人で頭も良くて、モテるのが気に入らないんでしょ?


つまらないやっかみ。



あんたらみたいな低俗で卑屈な女に何をされたって、蚊に刺されたほどにも感じないわ。



一人じゃなんにもできないからって、似た者どうしで群れ集まって、強くでもなったつもりかしら。


くだらない。



あんたたちと違って、私は一人で生きていけるのよ。




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