ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
「しばらく様子を見てたんだけど、いかにも危なっかしい雰囲気で。
そのままバーを出て行っちゃったから、慌てて追いかけたんだ。
ほんと、追いかけて正解だったよ。
あのままだったら、俺の大事な恋人が奪われちゃうところだったんだから」
…………甘い。
この人、付き合うとこんなふうなの?
だめだ、居心地が悪すぎる。
「………それはどうも、嫌な思いをさせて申し訳ございませんでした。
じゃあ、私は明日がありますので、ここで失礼させていただきます」
切り口上に告げて、私は朝比奈先生に頭を下げた。
「え? もう帰っちゃうの?」
目を丸くするしている朝比奈先生に、「ええ、帰ります。明日朝が早いので」の答えて、私は駅に向かって歩き出した。
「残念だなぁ。
あっ、明日のこと忘れないでね!」
先生が恥じらいもなく声を上げる。
ちらりと振り向くと、ぶんぶんと手を振っていた。
ーーーほんと、子どもみたいな人。
そのままバーを出て行っちゃったから、慌てて追いかけたんだ。
ほんと、追いかけて正解だったよ。
あのままだったら、俺の大事な恋人が奪われちゃうところだったんだから」
…………甘い。
この人、付き合うとこんなふうなの?
だめだ、居心地が悪すぎる。
「………それはどうも、嫌な思いをさせて申し訳ございませんでした。
じゃあ、私は明日がありますので、ここで失礼させていただきます」
切り口上に告げて、私は朝比奈先生に頭を下げた。
「え? もう帰っちゃうの?」
目を丸くするしている朝比奈先生に、「ええ、帰ります。明日朝が早いので」の答えて、私は駅に向かって歩き出した。
「残念だなぁ。
あっ、明日のこと忘れないでね!」
先生が恥じらいもなく声を上げる。
ちらりと振り向くと、ぶんぶんと手を振っていた。
ーーーほんと、子どもみたいな人。