ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
佐竹は私にベタ惚れで、無理やり連絡先を聞いてきて、

電話やメールや、あるいは直接会って、何度も何度も告白してきた。



まぁ、つまり、私はゲームに勝ったってことよ。



本当は、こういう男は重いから、付き合いたくないんだけどね。


でも、同僚の下らない女たちに、私は教えてやりたかったのよ。




『佐竹みたいなハイスペックな男が、あんた達みたいな顔も頭も低レベルな女を相手にするわけないでしょ?


佐竹に見合うのは、私のような、才色兼備のハイクラスな女だけよ。


分かったら、男の値踏みにウツツ抜かしてないで、さっさと仕事しなさい』




………ってね。


私は、寿退社までの腰掛けでダラダラ仕事してるような、浮ついたOLが大嫌いなの。


私の足を引っ張らないで、って叫びたくなる。





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