ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
美しい薔薇色を間接照明に透かして楽しんでいると。
「うわぁぁ!」
すぐ近くで、大の男が泣きじゃくる声。
---なにこれ、デジャブ………?
うんざりしながら目を向けると、嫌な予感は的中するもの。
案の定、あの時の号泣男がまた大泣きしていた。
「いやだよサナエちゃん!!
別れるなんて悲しいこと言わないで!!」
男はカウンターに突っ伏して、赤ん坊がイヤイヤをするような仕草をしている。
ほんと、吐き気がするほど呆れた男だ。
なにより、若気の至りだかなんだか知らないけど、こんな男と一瞬でも付き合おうとする女がこの世に複数名いることに驚きだ。
しかも、あれから1カ月も経っていない。
その間に、この号泣男はちゃっかり新しい彼女を作ったわけだ。
まぁ、私も人のことは言えないんだけど。
でも、こんなやつと付き合うなんて、この女、男を見る目がないにもほどがある。
「うわぁぁ!」
すぐ近くで、大の男が泣きじゃくる声。
---なにこれ、デジャブ………?
うんざりしながら目を向けると、嫌な予感は的中するもの。
案の定、あの時の号泣男がまた大泣きしていた。
「いやだよサナエちゃん!!
別れるなんて悲しいこと言わないで!!」
男はカウンターに突っ伏して、赤ん坊がイヤイヤをするような仕草をしている。
ほんと、吐き気がするほど呆れた男だ。
なにより、若気の至りだかなんだか知らないけど、こんな男と一瞬でも付き合おうとする女がこの世に複数名いることに驚きだ。
しかも、あれから1カ月も経っていない。
その間に、この号泣男はちゃっかり新しい彼女を作ったわけだ。
まぁ、私も人のことは言えないんだけど。
でも、こんなやつと付き合うなんて、この女、男を見る目がないにもほどがある。