ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
「あなただって、本当はそう思ってるんじゃないの?」
男が穏やかな笑顔を崩さないのが気に食わなくて、私はわざと、怒らせるようなことを言ってみる。
「だって、恋人がいても、いつも他の女に目移りしちゃうんでしょ?
つまり、あなたも、恋はゲームみたいなものって思っていて、
女を落とすことが楽しいんじゃない?」
それでもやっぱり、男はにこやかな表情のままだった。
「それは違うね。
何度も言うけど、俺は、浮気なんかしたことない。
俺はいつだって、みんなに対して、本気で恋してるからね」
どうやら本気で言っているらしい。
私は吐息を洩らした。
だめだ。
この男とは、どれだけ話し合ったって、絶対に理解しあえない。
なにもかも、考え方の根本から、私たちは正反対だ。
男が穏やかな笑顔を崩さないのが気に食わなくて、私はわざと、怒らせるようなことを言ってみる。
「だって、恋人がいても、いつも他の女に目移りしちゃうんでしょ?
つまり、あなたも、恋はゲームみたいなものって思っていて、
女を落とすことが楽しいんじゃない?」
それでもやっぱり、男はにこやかな表情のままだった。
「それは違うね。
何度も言うけど、俺は、浮気なんかしたことない。
俺はいつだって、みんなに対して、本気で恋してるからね」
どうやら本気で言っているらしい。
私は吐息を洩らした。
だめだ。
この男とは、どれだけ話し合ったって、絶対に理解しあえない。
なにもかも、考え方の根本から、私たちは正反対だ。