鬼姫マラントデイズ
「あ、うん。

だって私近所だし…
何回か話したことあるよ」



律希と平井先輩って、仲良いのかな…?

というか、知り合い…?


屋上で一緒だったとこ、私目撃したし。



「…へえ。
ま、あいつには気をつけろ」


「なんで?いい人じゃん、平井先輩」


「表向きはいいし、まあ内面もいい奴だけど…

心を読まれるぞ、あの目に」



『目』……?


どうゆうことだろう…?



「…よし、分かった」


この話は終わり。

そう言われていなくても、律希の空気がそう言っている気がした。




「今もこの裏庭の奥の森から、妖力の『気』が感じられたと、副会長が言っていた。

行くぞ」



「あ、ちょっと待って…」




急に腕を引っ張られ、転びそうになる。



もう、危ないな‼︎




私は心の中で憤慨してながらも、素直に後について行った…









< 104 / 304 >

この作品をシェア

pagetop