鬼姫マラントデイズ
だから私は…いつだって律希から、裏生徒会から逃げれるのに逃げなかった。
裏生徒会に関する資料を徹夜で読んだ時、思ったんだ。
『救いたい』
その5文字は軽いかもしれないけど…
お母様のように、私の大好きな妖たちがなる前に…
「…弓器出し」
私は弓を握ると、魔矢を取り出す。
「…雲隠れ・壊滅‼︎」
魔矢は音もなく真っ直ぐに進み…やがて、空気中でコツン、と音を出して止まった。
そこから溢れるように真っ白な煙が吹き出して…
私たちを包んだ。
「…勝手な行動だけど…まあ、許す」
「ありがと」
煙の中、律希が前に行くのが分かった。
そして…なにかが空気を切る音がした刹那
その切り口から、煙が晴れて…光が漏れ出す。
「……やっぱり」
光の中、現れたのは……物の怪。
律希もやっぱり分かってたんだ。
この物の怪が…
「金狐、か……」
金狐だったということを。
裏生徒会に関する資料を徹夜で読んだ時、思ったんだ。
『救いたい』
その5文字は軽いかもしれないけど…
お母様のように、私の大好きな妖たちがなる前に…
「…弓器出し」
私は弓を握ると、魔矢を取り出す。
「…雲隠れ・壊滅‼︎」
魔矢は音もなく真っ直ぐに進み…やがて、空気中でコツン、と音を出して止まった。
そこから溢れるように真っ白な煙が吹き出して…
私たちを包んだ。
「…勝手な行動だけど…まあ、許す」
「ありがと」
煙の中、律希が前に行くのが分かった。
そして…なにかが空気を切る音がした刹那
その切り口から、煙が晴れて…光が漏れ出す。
「……やっぱり」
光の中、現れたのは……物の怪。
律希もやっぱり分かってたんだ。
この物の怪が…
「金狐、か……」
金狐だったということを。