鬼姫マラントデイズ
「コーヒーと紅茶、どっちがいいかな?」



「あー…私、まだ紅茶未体験ですね…」



「そう?なら紅茶にしてみる?」




その優しい笑顔に私はうなずく。

ふにゃっとした綺麗な笑みは、なんか癒される。



「じゃ、そこらへんに適当に座っててよ」



……律希は、もうここは自分の家だと言うかのように


1人掛けの綺麗なソファで足を組んで座っていた。





「…失礼しまーす」



一応そんなこといいながら、律希が座っているところの対になるソファに座る。


って、わあ!思ったよりもふもふしてる!


体が沈むー!


気持ちいい…!





「なんでソファに座りながら飛び跳ねてんの?」


「えっ⁉︎あ…見間違いじゃないカナ?」


「…ふーん」




恥ずかしい、すごく恥ずかしい。



なにやってんだ私は。


何歳だよ。




そう思いながら2人掛けソファの方を見ると、金鞠がそこですーすーと寝息をたてながら寝ていた。



その様子を見て、自然と笑みがこぼれる。







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