鬼姫マラントデイズ
早口で言いくるめる私の言葉に、ぽかんと口を開けている律希。




……好き、とかいうのは恥ずかしかったけど…


と、友達で好きって意味だし。likeだし。loveじゃないし!






「……ありがとな」





私は目をぎゅっと閉じていたらしい。


その言葉に急いで顔を上げた。




律希はそっぽを向いていたけれど。





見えちゃってるよ、耳がちょっと赤いんだから。




いっちょまえに照れられたら…こっちもちょっと、照れてしまう。




「……元気出た」


「…良かった」





そんな言葉を交わした瞬間、ドアが開いて平井先輩が入ってきた。




「ごめんね!

お茶の葉を閉まってる倉庫の整理始めちゃって!


……って、あれ。


ちょっと空気、和んでるね」





そういった平井先輩は優しく微笑んだ。




「仲良くなったようで、僕も嬉しいよ。

じゃ、お茶にしようか」





平井先輩オススメだという『レモングラス』を3人で飲む。



爽やかなレモンの香りが私を包む。




なんか、落ち着くなぁ……








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