鬼姫マラントデイズ
自分で言ってなんか照れてきた…


熱くなってきたほおを隠すようにうつむく。





「ちょ、まっ…お前……」



律希もなんかしどろもどろって感じだし…!


急にこいつどうしたって思われた!絶対!




「ご、ごめんなんか!

深い意味はないんだよ!


けど…」




なんか律希の顔を見て言うのが恥ずかしくなって、窓の外へと視線を投げかけた。




「…最近、ちょっと距離感感じてたから。

心配してくれるの、嬉しかったんだ…」




……あー…暑い!

なに言ってるのさ、私!


思ってることをすぐ言うんじゃなかった!後悔!





……そしてすぐに私の体温は、律希に引かれた右手によってさらに上昇するのです。




もたれかかっている形だった体制が反転して、私の顔が律希の胸板に押し込められる形に。




ちょ…!あ、暑いよ、暑い!

色々な意味でやばいってー!




「……そーゆーこと、簡単に言うなよ」


「…だって」



律希と…早く、元通りになりたくて。

前みたいに、楽しくワイワイ笑いあいたくて。


滅多に見れない律希の笑顔を、もっと見たくなって。







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