鬼姫マラントデイズ

平井先輩のヒミツ

…なぜでしょう。



なぜ、今私の部屋に





私、金鞠、律希…そして平井先輩がいるのでしょうか。






遡ること…たいしてなく、10分ほど前。










「律希、なんで入って来てんの」


「いやだって俺、まだお前から…」




「2人共〜!」




…え?



お互い、声があった方へ顔を向けると


そこにはエントランスホールに小走りで来る平井先輩の姿が。




「平井先輩!」「大地!」



「いやぁ、2人の姿が見えたからね」



ほぉ…と思ったところで、平井先輩の視線に気付いた私。




ぶんっ!と腕を強く振り、律希の手から離れた。





「いやあのですね、これは…」



「ふふ、大丈夫、分かってるよ」



平井先輩は、すでにお見通し…そんなことを言いたげに笑った。



< 156 / 304 >

この作品をシェア

pagetop