鬼姫マラントデイズ
≪第6章≫異変

可笑しなジケン



「じゃあ金鞠、行ってきます!


あ、

先輩、おはようございます!」



「おはよう、霧花。

一緒に学校行かない?」



「はい、行きましょう!

…裏門からお願いします!」




六月某日。



梅雨真っ只中です。





…けれど、最近雨の日が続いている中、久しぶりの晴天。




制服も夏服に変わり、ジメジメとしながらも、ちょっと気分があがってくる…そんな季節になってきた。





「じゃ、先輩!今私が思っている食べ物は3つです。

なんでしょう?」



エレベーターの中でそんなクイズを出してみる。


運良く誰もエレベーターに来ないので、こんな話も出来ちゃう。





「えーっと…唐揚げに、ポトフに…パスタ?」




「正解です!」





平井先輩の能力の話を聞いてから早1週間ちょい。



しかし、能力の話を聞いた翌日、平井先輩から驚きのカミングアウトが私と律希に言い渡された。






『なんか、コントロールできるようになってきたんだよ、急に!』






私はその言葉を聞いた瞬間めちゃくちゃ驚いたけど、



なにより1番、嬉しかった。




律希もきっと、喜んでたと思う…表情筋そんなに使ってなかったけど。






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