鬼姫マラントデイズ
「なんでこの3つなの?」



「私と金鞠の過去3日間の夕食ですよ」



「もう料理作れるようになったの、霧花⁉︎

鬼の村で…経験は?」




ちょっと恥ずかしいけど、首を横に振った。



鬼の村では一応お嬢様扱いでしたからね。





…それはそれは豪華な料理が出てきましたよ。




けど人間は普段滅多に食べない、

鹿肉や熊肉とかもいっぱい食べてた。




だからこっちに来てそれらがスーパーに売ってないのを見て、びっくりした。





…ちはみに金鞠はやっぱり妖狐、

油揚げが大好きだけどね。



いや…でも最近金鞠のお気に入りはカレー。

私もカレーはこっちに来て初めて食べた。


妖たちの間ではあんなにいろいろなスパイスを使った料理しないから、珍しい。




金鞠はそのスパイシー感にどハマりしたみたいで、3日に1回はカレーをねだってくる。






「へぇ…霧花は本当に学習能力が高いんだね。

聞いたよ、前のテストも結構良かったんだって?」




「あー…友達に比べればまだまだですけどね」





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