鬼姫マラントデイズ
見事学年7位という記録を残した私。いえい。




…けど、凛はちゃっかり3位をとっていた。




うー…英語がなぁ、やっぱり足を引っ張ってんだよね。





「…っていう平井先輩も、断トツで学年1位じゃないらしいですか!」




「あはは…一応、ね」





…一応って順位じゃないでしょ1位って!


さすがというべきか…




だって、2年生で生徒会長になった人だもんね。




学園の女子は先輩をカッコイイと騒ぐし、

学園の男子は尊敬すると憧れの目を向ける。





そんな平井先輩は勉強もできるなんて…はぁ、世の中不幸じゃないか?







「じゃ、またね霧花」



「はい、先輩」




裏門で別れて、それぞれのクラスへ向かう。



教室に入ると、凛がもう私の前の席に座っていた。






「おはよ、凛」


「あ、霧花おはよー!」









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