鬼姫マラントデイズ
そのまま談笑してると、担任が入って来てそのまま1日が始まった。




…そして放課後、事件は起きた。






「じゃあね、霧花!

もうあのジジイ、なんで塾の体験なんて…!」




ぶつくさ言いながら、さっさと凜は帰って行った。



お父さんに塾に入れと言われたらしい…断るつもりらしいけどね、凜は。





あんなに成績良いのに…なにがダメなんだろうなぁ。






…もしかしてあれか、


あいつのせいか。






学年1位は我がクラスの女子学級委員長の唯が持って行った。


500点満点中494点という…恐ろしい結果を残した。


3位である凜は482点。




そして2位は、491点…1位とわずか3点差だった。





しかもそれが…







「霧花、また呼んでるよー!」




噂の唯が教室の入り口から私を呼ぶ。



…え、誰だろう。





そう思って「ありがとー」と唯に言いながらかけていくと、入り口に立っていたのは…






「あ、来た。遅い」






…これまた噂の



律希だった。








学年2位という好成績を叩き出したこいつ。



多分、凜のお父さんは


同じ陰陽師一族である律希や平井先輩が好成績だから、もっと上を目指せって言ってるんだろうなぁ…







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